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そのミネラルウォーター大丈夫?犬の水分補給、これで安心!ミネラルウォーターの疑問を徹底解決

  • えふ子
  • 2024年9月3日
  • 読了時間: 8分


犬の健康維持において、適切な水分補給は非常に重要です。

しかし、私たち人間が日常的に飲んでいるミネラルウォーターは、犬にとっても安全なのでしょうか?

この記事では、犬の水分補給の重要性から、ミネラルウォーターを与える際の注意点、さらには犬の健康を守るための水分補給に関する様々な疑問にお答えします。


 

目次

  • 犬の健康と水分補給:なぜ水が必要なの?

    • 水分が果たす重要な役割

    • 水分不足が引き起こす健康問題

    • 適切な水分摂取量とは?

  • ミネラルウォーターと犬の健康:知っておきたいこと

    • ミネラルウォーターに含まれる成分と影響

    • 注意が必要なミネラル成分

    • 犬に適したミネラルウォーターの選び方

    • 病気や高齢の犬への配慮

  • 犬の水分補給に関するよくある疑問

    • ミネラルウォーター以外の水分補給

    • 犬が水を飲まない時の対処法

  • まとめ:愛犬の健康を守るために


 

犬の健康と水分補給:なぜ水が必要なの?

水分が果たす重要な役割

水は、犬の体内で様々な役割を果たしています。

  • 体温調節: 犬は、パンティング(口を開けて浅く速い呼吸をすること)によって体温を調節しますが、この際に水分が蒸発することで体温を下げます。

  • 栄養の運搬: 水は、消化された栄養素を体内の各細胞に運び、エネルギー源として利用できるようにします。

  • 老廃物の排出: 水は、腎臓を通じて老廃物を尿として体外に排出する役割を果たします。

  • 関節の潤滑: 水は、関節の潤滑油としての役割も果たし、スムーズな動きをサポートします。

  • 消化の促進: 水は、消化を助け、便秘を防ぐ効果もあります。


水分不足が引き起こす健康問題

犬が十分な水分を摂取できないと、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。

  • 脱水症状: 体内の水分が不足すると、脱水症状を引き起こします。脱水症状になると、元気がなくなる、食欲がなくなる、皮膚の弾力がなくなるなどの症状が現れます。重症の場合は、意識障害やショック状態に陥ることもあります。

  • 熱中症: 特に夏場など、気温が高い環境では、水分不足によって熱中症になるリスクが高まります。熱中症になると、体温が上昇し、呼吸が速くなる、ぐったりするなどの症状が現れます。重症の場合は、命に関わることもあります。

  • 腎臓病: 慢性的な水分不足は、腎臓に負担をかけ、腎臓病を引き起こす可能性があります。腎臓病になると、尿の量が増えたり、逆に減ったり、食欲不振、嘔吐などの症状が現れます。

  • 尿路結石: 水分不足は、尿路結石のリスクを高める可能性があります。尿路結石は、尿路に結石ができる病気で、血尿、排尿困難、頻尿などの症状が現れます。

  • 便秘: 水分不足は、便が硬くなり、便秘を引き起こす可能性があります。便秘になると、食欲不振、嘔吐、腹痛などの症状が現れます。


適切な水分摂取量とは?

犬に必要な水分摂取量は、体重、活動量、気温、食事内容などによって異なりますが、一般的には、体重1kgあたり50~100mlが目安とされています。例えば、体重10kgの犬であれば、1日に500~1000mlの水を飲む必要があります。

暑い日や運動後は、さらに多くの水分が必要になります。また、ドライフードを食べている犬は、ウェットフードを食べている犬よりも多くの水分を必要とします。

獣医師のコメント:

「愛犬の水分摂取量は、健康状態や生活環境によって大きく変わります。定期的に体重を測定し、尿の色や量をチェックすることで、水分摂取量が適切かどうかを確認しましょう。また、心配な場合は、獣医師に相談することをおすすめします。」

ミネラルウォーターと犬の健康:知っておきたいこと

ミネラルウォーターは、私たち人間にとって身近な飲み物ですが、犬に与える際には注意が必要です。ミネラルウォーターに含まれる特定のミネラル成分が、犬の健康に影響を与える可能性があるからです。


ミネラルウォーターに含まれる成分と影響

ミネラルウォーターには、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど、様々なミネラルが含まれています。これらのミネラルは、犬にとっても必要な栄養素ですが、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

  • カルシウム: 骨や歯の形成、筋肉の収縮、神経伝達など、様々な生理機能に関わる重要なミネラルです。しかし、過剰摂取は、尿路結石や骨の異常を引き起こす可能性があります。

  • マグネシウム: 酵素の活性化、神経伝達、筋肉の収縮などに関わるミネラルです。しかし、過剰摂取は、下痢や嘔吐、筋力低下などを引き起こす可能性があります。

  • ナトリウム: 体内の水分バランスを調整する役割を果たすミネラルです。しかし、過剰摂取は、高血圧、心臓病、腎臓病などのリスクを高める可能性があります。

  • カリウム: 細胞内の水分バランスを調整し、神経伝達や筋肉の収縮に関わるミネラルです。しかし、過剰摂取は、高カリウム血症を引き起こし、心臓の不整脈や筋肉の麻痺などを引き起こす可能性があります。


注意が必要なミネラル成分

特に注意が必要なミネラル成分は以下の通りです。

  • ナトリウム: 心臓病や腎臓病の犬は、ナトリウムの摂取制限が必要な場合があります。ナトリウム含有量が少ないミネラルウォーターを選びましょう。

  • カルシウムとマグネシウム: これらのミネラルは、尿路結石の原因となる可能性があります。特に、尿路結石の既往歴がある犬や、結石ができやすい犬種(ダルメシアン、ミニチュア・シュナウザーなど)は、硬度の低い軟水を選ぶようにしましょう。

  • 硫酸塩: 硫酸塩は、下痢を引き起こす可能性があります。特に、消化器系が弱い犬は、硫酸塩含有量の少ないミネラルウォーターを選びましょう。


犬に適したミネラルウォーターの選び方

犬にミネラルウォーターを与える場合は、以下の点を基準に選びましょう。

  • 軟水であること: 硬度が低い水を選びましょう。目安としては、硬度100mg/L以下のものがおすすめです。

  • ナトリウム含有量が少ないこと: ナトリウム含有量が低い水を選びましょう。目安としては、100mlあたり10mg以下のものがおすすめです。

  • ペットボトルの水を選ぶ: ペットボトルの水は、殺菌処理がされており、安全性が高いです。

  • 成分表示をよく確認する: ミネラルウォーターの成分表示をよく確認し、犬に適さない成分が含まれていないか確認しましょう。特に、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、硫酸塩などの含有量には注意が必要です。

  • 可能であればペット用ウォーターを選ぶ: ペット用に開発されたウォーターは、犬にとって必要なミネラルバランスが考慮されており、安心して与えることができます。


病気や高齢の犬への配慮

病気や高齢の犬にミネラルウォーターを与える場合は、特に注意が必要です。これらの犬は、健康な犬よりもミネラルの過剰摂取による影響を受けやすい可能性があります。

  • 獣医師に相談する: 病気や高齢の犬にミネラルウォーターを与える場合は、事前に獣医師に相談し、適切な種類と量を確認しましょう。

  • こまめな観察: ミネラルウォーターを与えた後は、愛犬の様子をよく観察し、異変が見られた場合はすぐに獣医師に相談しましょう。

  • 水分摂取量を管理する: 病気や高齢の犬は、水分摂取量が適切かどうかを注意深く観察する必要があります。体重測定や尿の色・量のチェックを行い、必要に応じて獣医師に相談しましょう。


 

犬の水分補給に関するよくある疑問

ミネラルウォーター以外の水分補給

ミネラルウォーター以外にも、犬に与えることができる水分補給の選択肢があります。

  • 水道水: 日本のほとんどの地域では、水道水は安全に飲むことができます。ただし、地域によっては硬度が高かったり、塩素の臭いが気になる場合があります。気になる場合は、一度沸騰させて塩素を飛ばしてから与えるか、浄水器を使用することを検討しましょう。

  • 浄水器を通した水: 浄水器を使用することで、水道水に含まれる塩素や不純物を取り除くことができます。ただし、浄水器の種類によっては、必要なミネラルまで除去してしまう場合があるので、注意が必要です。

  • ペット用ウォーター: ペット用に開発されたウォーターは、犬にとって必要なミネラルバランスが考慮されており、安心して与えることができます。


犬が水を飲まない時の対処法

犬が水を飲まない場合は、以下の対処法を試してみてください。

  • 水飲み場を清潔に保つ: 水飲み場が汚れていると、犬は水を飲みたがりません。こまめに水を交換し、水飲み場を清潔に保ちましょう。

  • 新鮮な水を常に用意する: 水は時間が経つと、味や香りが変化し、犬が飲まなくなることがあります。常に新鮮な水を用意するようにしましょう。

  • ウェットフードを与える: ウェットフードには、水分が多く含まれているため、水分補給に役立ちます。

  • おやつに水分を含ませる: 犬用のおやつの中には、水分を含ませることができるものがあります。これらのおやつを与えることで、水分補給を促すことができます。

  • 水飲み場を増やす: 家の中に複数の水飲み場を設置することで、犬がいつでも水を飲めるようにしましょう。

  • 水の温度を調整する: 夏場は冷たい水、冬場はぬるま湯など、犬が飲みやすい温度の水を用意しましょう。

  • フードにお湯をかける: ドライフードにお湯をかけることで、香りが立ち、食欲と同時に水分摂取を促すことができます。

  • 運動後に水分補給: 運動後は、犬が喉を潤したくなるので、水分補給の良い機会です。ただし、一度に大量の水を与えると嘔吐する可能性があるので、少量ずつ与えるようにしましょう。

それでも水を飲まない場合は、病気の可能性も考えられます。早めに獣医師に相談しましょう。


 

まとめ:愛犬の健康を守るために

犬にとって、適切な水分補給は非常に重要です。

ミネラルウォーターを与えることは可能ですが、犬の健康状態やミネラルウォーターの種類によっては注意が必要です。水道水でも十分な水分補給は可能ですが、ミネラルウォーターを与える場合は、軟水でナトリウム含有量が少ないものを選び、保存状態にも気をつけましょう。

愛犬の健康を守るために、適切な水分補給を心がけ、気になることがあれば、すぐに獣医師に相談しましょう。


 
 
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